とびひImpetigo
とびひとは
とびひとは、皮膚に細菌が感染することで起こる皮膚の病気です。
湿疹や虫刺されなどで掻きこわした部位に細菌が感染し、飛び火するかのように周辺や離れた部位に症状が広がることが名前の由来です。
とびひには、水ぶくれができるタイプと、厚いかさぶたができるタイプがあります。
抗菌薬の内服や外用薬による治療が有効ですが、患部をよく洗って清潔に保つことが大切です。
とびひの原因
とびひは、虫刺されや汗疹(あせも)を掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷にブドウ球菌や溶連菌がが入り込み、感染することで発症します。
とびひの症状
最初のうち、水膨れの中身は透明ですが、徐々に中に膿が入ってきて濁った色になってきます。
この状態の水膨れは簡単に破れやすく、破れてしまうとびらん(表皮が失われた状態で、皮膚の深い部分である真皮が露出しています。
基本的には治癒すれば傷跡は残りません)という状態になります。
水疱が破れると、中から滲出液(傷口から出てくる体液など)がにじみ出てきます。この滲出液の中には多量の細菌が含まれているので、周囲に症状が拡大していくことがあります。
虫刺されやあせもの痒みにより、搔きこわしてしまうことの多い夏場や、細菌の繁殖力が高まる湿気の多い季節に発症しやすい傾向があります。
とびひの治療法
抗生剤の外用薬を使用し、治療を行います。
抗菌薬の内服薬もよく処方されることがあります。
水ぶくれは小さなものであれば通常そのままにしますが、大きい場合はその内容液が周りにつかないよう気をつけながら排出させます。
患部を石鹸と清潔な水で1日数回やさしく洗浄します。
湯船につかるよりもシャワーの方が清潔という面で良いでしょう。