りんご病Fifth-disease
りんご病とは
りんご病とは、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
りんご病の由来は、頬がりんごのように赤くなることからきています。
このウイルスに感染すると10~20日の潜伏期間を経て、両方の頬に紅斑と体にレースや網目状の赤い発疹が生じ、続いて腕や足にも同様の発疹が現れます。
発疹は真っ赤で周囲との境界がはっきりするという特徴があり、伝染性紅斑とも呼ばれます。
通常は小児の間で流行する症状の軽い感染症ですが、大人が感染すると、関節痛や頭痛などを生じることがあります。
また、妊娠初期に初めて感染すると、胎盤を通して胎児にも感染し、流産、死産や胎児水腫(赤ちゃんがむくんでしまう)になることも知られています。
りんご病の原因
ヒトパルボウイルスB19というウイルス感染によって起こります。
幼児期~学童に多く、春から初夏にかけて流行することが多いようです。
感染経路は飛沫感染が主で潜伏期は6~11日発疹出現までは16~18日です。
りんご病の症状
顔面とくに頬に赤く広がる発疹がでます。
腕や太もも斑点やまだら模様の発疹がでて体にも発疹が出ることがあります。
発疹は数日から1週間で消えます。
熱は出ませんが痒みが出る場合があります。
りんご病の治療法
特別な治療法はありません。
症状に対する対症療法を行います。
発疹以外は、症状もなく元気なので、ふつうに生活すればよいでしょう。
発熱など、他の異常がなければ、幼稚園や学校を休む必要はありません。