過剰に汗をかく病気を多汗症と言います。
多汗症は、主に2つに分けられます。
全身の汗が増加する全身性多汗症と、手のひら、足の裏、脇、顏など、体の一部に汗が増える局所性多汗症があります。
精神的要因や遺伝的要因などが考えられます。
精神的要因:人前に出て緊張した時や失敗してはいけないというプレッシャーや不安を感じた時などに交感神経が優位になって発汗を促します。
遺伝的要因:局所多汗症の患者さんの一部に家族内での発症がみられることから、遺伝的要因もあると考えられています。
多汗症の症状は
このような症状が出ることが多いです。
ボトックス治療や外用薬による治療を行います。
汗を出す指令を伝える神経に作用するボトックスを脇に注射します。
汗腺は交感神経の支配をうけており、その神経伝達物質・アセチルコリンの放出を止める事で汗腺から汗を出す機能を抑える働きをします。
ボトックス注射後、2~3日後から効果が出はじめ、平均6ヶ月間ほど効果が持続します。
外用薬治療では、塩化アルミニウム(塩化アルミニウム溶液、エクロックゲル)を用いた治療を行います。